2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧
スミレ科スミレ属の「コスミレサクラ(小菫桜)」。コスミレの矮性系統の品種。園芸種として流通している。コスミレよりも更に淡い色で“桜”の名が付けられたようだ。当地では数年前から別所地区で咲いていたが年々株数が減り今年はついに消滅した。そこは集…
リンドウ科リンドウ属の「ハルリンドウ(春竜胆)」。本州~九州の陽当たりの良い山野に生育する越年草~二年草で春に根生葉の中から花茎を出し直径1.5~2センチの青紫色の花を咲かせる。写真は越冬芽で大きな根生葉が拡がり全体の長さは5センチほどある。根…
ユリ科カタクリ属の「シロバナカタクリ(白花片栗)」。カタクリの花被片は普通は赤紫色だが稀に変異して白花種が出現することがある。その確率は数万本~数十万本に1本ということだが実際に数えた数値とは思えない。写真の花被片に基部には褐色の斑紋がある…
先日、東京都立大学牧野標本館主催の植物調査会に参加してきた。東京都環境局自然環境課では生物多様性保全のための基礎情報として野生生物のリストを整理した『東京いきもの台帳』の取りまとめを進めている。そのうち植物目録作成事務局は牧野標本館が事務…
オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の「イヌノフグリ(犬の陰嚢)」。東京都では絶滅危惧Ⅰ類に分類されており外来種のオオイヌノフグリやタチイヌノフグリに生育場所を奪われ今は山間部の限られた場所でしか見られない。花径は2~3ミリでオオイヌ…
裏高尾“小下沢林道”で咲いている「ユリワサビ(百合山葵)」。アブラナ科ワサビ属の多年草で早春に直径1センチほどの十字花を数個咲かせる。日本固有種で本州~九州の山地のやや湿った場所に生育している。葉を齧ると仄かな苦みがある。葉が枯れた後、葉柄の…
中山地区の農地脇で見られる「アズマイチゲ(東一華)」。キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で関東地方で多く見られることで“東”の名が付くが北海道~九州の山地や山麓の陽当たりの良い場所に生育している。草丈は10~15センチで春に茎頂に直径3~4センチ…
京王線高尾駅のホームから眼下に見える「エドヒガン(江戸彼岸)」の巨木。これは真言宗正名山地蔵院大光寺のもので樹齢200年と説明がある。縁起によれば大光寺は1615年(元和元年)に高尾山薬王院第九世源恵上人によって開山されたという。この寺の御霊木の…
ヒノキ科(←スギ科)ラクウショウ属の「ラクウショウ(落羽松)」。アメリカのミシシッピ川の下流域などの湿地帯が原産地で、度々起こる氾濫で根が水没するため気根(呼吸根)が発達している。写真は雌花序で直径7~8ミリ。雄花序に比べると数は少ない。
ヒノキ科(←スギ科)ラクウショウ属の「ラクウショウ(落羽松)」。アメリカのミシシッピ川の下流域などの湿地帯が原産地で、度々起こる氾濫で根が水没するため気根(呼吸根)が発達している。写真は雌花序で直径7~8ミリ。雄花序に比べると数は少ない。
松木日向緑地で見られる「トサミズキ(土佐水木)」。ミズキの名が付くがミズキの仲間ではなくマンサク科トサミズキ属の落葉小高木。葉がミズキに似ており四国や高地に多く自生することから名付けられている。早春に多数の花序をぶら下げひとつの花序には7~…
マメ科アカシア属の「フサアカシア(房あかしあ)」。オーストラリア原産の常緑高木で18世紀にヨーロッパに持ち込まれた。葉の様子は同属のギンヨウアカシアに良く似ている。写真の右側がフサアカシアの葉で長さは3センチほど。羽片は30~35対確認できる。左…
町田街道を自転車で走っていて見掛けた民家の「ナガバアカシア(長葉あかしあ)」。マメ科アカシア属の常緑高木でオーストラリア原産。ギンヨウアカシアやフサアカシアは細かい羽状複葉になるのに対して本種の葉は長さ5~6センチで互生している。葉は大きく…
靖国神社の標本木の開花発表に遅れること3日、昨日我が家の「ソメイヨシノ(染井吉野)」が開花した。一昨年は3月18日(標本木は3月14日)、昨年は4月3日(標本木は3月29日)だったので都心よりいつも3〜5日遅れる。今年の桜の開花は例年通りとなったが、2~…
ヒノキ科(←スギ科)ラクウショウ属の「ラクウショウ(落羽松)」。北アメリカ原産の落葉高木で雌雄同株。雄花序は5~20センチで垂れ下がりひとつの花の長さは5~6ミリの楕円球形になる。厳密に言うと雄花ではなく雄球花でありこれには小胞子葉(雄蕊)が10…
片倉町の幹線道路に植栽されている「ハナノキ(花の木)」。ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木で雌雄異株。写真は雄花序でひとつの花序に2~5個の小花を付ける。萼片は5枚で花弁は0~5個ある。写真では左側の花の2枚の萼片の間に見えるのが小さな花…
裏高尾“小下沢”の林内に生育している「ハシリドコロ(走野老)」。ナス科ハシリドコロ属の多年草日本固有種。本州~九州の山地のやや日陰に分布している。早春に葉に包まれた新芽を出し釣鐘状の暗紫紅色の花を下向きに咲かせる。全草にアルカロイド系の毒が…
鑓水の野原で開花した「コケリンドウ(苔竜胆)」。リンドウ科リンドウ属の越年草もしくは二年草で春に直径5~6ミリの花を咲かせる。同属のフデリンドウは開花期には根生葉が無いが、本種やハルリンドウには根生葉が残っている。
大塚西公園の林内に生育している「センボンヤリ(千本槍)」。キク科センボンヤリ属の多年草で日本全土に分布している。花は春型の開放花と秋型の閉鎖花の2タイプがある。ここでは秋の果実の殻が残っておりその茎の根元に新しい芽が顔を出していた。このあと…
大栗川公園で見られる「ハナノキ(花の木)」。ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木で早春に葉の展開前に赤い小さな花を枝いっぱいに咲かせる。雌雄異株で写真は雌花序の様子。2裂した雌蕊の柱頭が見える。雄蕊は5~6本あるが退化している。
大塚公園外周の道端で多く見られる「コゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢)」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の越年草でヨーロッパ原産。昭和35年(1960年)から小石川植物園で栽培されていたものが園内に拡がりその後都内に逸出した。当地では…
ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の「ハナノキ(花の木)」。日本固有種で雌雄異株。早春に葉の展開前に赤い小さな花を枝いっぱいに咲かせるのでなかなかの存在感がある。当地では公園樹や街路樹として植栽されており、JR八王子みなみ野駅北側から片倉高校に…
小山内裏公園“鮎のみち”で咲き始めた「カタクリ(片栗)」。ユリ科カタクリ属の多年草で早春に15~20センチの花茎を立ち上げ茎頂に直径4~5センチの下向きの花を咲かせる。花被片は6枚あり気温が低いと花被片は下向きのままだが陽が当たり気温が上がると後方…
昨日午後、気象庁が東京のソメイヨシノが開花したと発表した。例年と同日となり昨年より5日早くなった。今冬は寒い日が長く続き先週は降雪もあったがここ数日の暖かさで蕾は一気に膨らんだ。拙庭のソメイヨシノはいつも靖国神社の標本木より4〜5日遅れるので…
長池公園“尾根幹線口”で満開になった「サンシュユ(山茱萸)」。ミズキ科サンシュユ属の落葉小高木で早春に枝いっぱいに花序を付ける。ひとつの花序には直径7~8ミリの20個ほどの小花がある。花弁は4枚で反り返る。 民謡の『♪♪庭のサンシュウの 木なる鈴かけ…
清水入緑地の林縁に生えている「ダンコウバイ(檀香梅)」。クスノキ科クロモジ属の落葉小高木で関東地方以西の山地や低地の林縁などに生育している。3~4月に葉が芽吹く前に開花する。雌雄異株で花序には直径3~4ミリの小花が6~7個ある。花被片は6枚で雄蕊…
小山内裏公園“鮎のみち”の雑木林に生育している「フサザクラ(房桜)」。フサザクラ科フサザクラ属の落葉高木で“桜”の名が付くがサクラとは無縁。日本では1科1属1種で世界でも3種しか確認されていない。花には花弁や萼片が無く雄蕊と雌蕊からなる“無花花被(…
裏高尾の林縁に生えている「ハルニレ(春楡)」。ニレ科ニレ属の落葉高木で日本固有種。寒冷地の丘陵~山地に分布している。北海道では“エルム(elm)”の名前で呼ばれているがエルムはニレ属(Ulmus)の総称でもある。名前の通り春に葉の展開する前に花序を…
キンポウゲ科オキナグサ属の「オキナグサ(翁草)」。本州~九州の陽当たりの良い山野に生育する多年草で春に茎頂に直径3~4センチの暗赤紫色の花をひとつ付ける。花弁のように見えるものは萼片で6枚あり外側は白い毛が密生している。花期の草丈は10センチほ…
長池公園“築池”畔で見られる「クロモジ(黒文字)」。クスノキ科クロモジ属の落葉低木で関東地方以西の山野に分布している。早春に葉の展開と共に淡黄緑色の花を咲かせる。クロモジの材には芳香があり昔から高級爪楊枝の材料として利用されており、爪楊枝の…