2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧
小山内裏公園の林縁に生育している「アカメガシワ(赤芽槲)」。トウダイグサ科アカメガシワ属の落葉小高木で本州~九州の山野や河川に分布している。雌雄異株で初夏に枝先に花序を出し雌雄の花を咲かせる。春の若葉が赤くなるのが名の由来だが、葉の成長と…
奥高尾“もみじ台”の登山道脇に咲いている「ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)」。スミレ科スミレ属の多年草で花に芳香があることから名付けられている。植物観察を始めた20年前にこの花を見た時にはその香りがわからず『?』状態だったが、いつの頃からかその…
クワ科クワ属の「マグワ(真桑)」。雌雄異株で4~5月に葉の展開と同時に開花する。写真は雌花序で2裂した白い柱頭が目立つ。マグワはこの柱頭と子房の間の花柱が短いがヤマグワは花柱が2~3ミリある。マグワとヤマグワは葉の切れ込みなどの違いがあるが、養…
ツツジ科(←イチヤクソウ科)イチヤクソウ属の「ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)」。本州中部地方以北の山地帯~亜高山帯に分布する多年草で、私が初めて見たのは16年前の富士登山の際の7合目付近だった。その後、北軽井沢の山小屋付近の林内に群生して…
大地沢の林縁で見つけた「ニシキシダ(錦羊歯)」。イワデンタ科メシダ属の夏緑性シダ植物でイヌワラビの斑入り品種。日本全土の林床や林縁に分布している。美しい葉色なので園芸品種として流通しているが、これは自生だろう。以前は裏高尾“ザリクボ沢”の山…
松木日向緑地で見られる「マグワ(真桑)」。クワ科クワ属の落葉高木で中国原産。養蚕用のために日本各地で栽培されておりそれらが逸出して野生化したものも多い。雌雄異株だが中には雌雄同株もあるという。写真は雄花序で長さは2.5~3センチ。この樹には雌…
ヒノキ科ヒノキ属の「サワラ(椹)」。日本固有の常緑高木で北海道~本州、四国に分布している。スギ花粉が終わる頃にヒノキやサワラが開花して花粉を飛ばすので長い期間花粉症に悩まされる方が多い。私はスギ花粉症でヒノキ花粉にはさほど反応しないが、ベ…
ブナ科コナラ属の「アカナラ(赤楢)」。北アメリカ原産の落葉高木で日本には明治時代中期に渡来した。深裂する葉が特徴的で秋には美しく紅葉するので各地の公園樹や街路樹として利用されている。北海道庁から北海道大学植物園に掛けてのアカナラの並木道は…
高尾山“いろはの森コース”で開花した「オトコヨウゾメ(男莢迷)」。ガマズミ科(←レンプクソウ科←スイカズラ科)ガマズミ属の落葉低木で日本固有種。本州~九州の山地に分布し春に直径7~8ミリの白い花を咲かせる。“ヨウゾメ”はガマズミ類のことをこのよう…
南大沢八幡神社前の道端に咲いていた「キンラン(金蘭)」。ラン科キンラン属の多年草で山野の林縁や林内に生育している。草丈は50~60センチになり4~5月に茎の上部に鮮やかな黄色い花を数個咲かせる。キンランはブナ科などの樹木と共生関係にある特定の外…
拙庭で咲き始めた「セッコク(石斛)」。昨年6月に園芸店で取り寄せた株を庭のソメイヨシノの幹に縛り付けたものが上手く着生して今年初めて開花した。写真は紀州産の“熊野(ゆや)”という品種で黄色い花が特徴。ここは夏にはソメイヨシノの葉の陰になるが午…
MLBドジャースの大谷選手には2年連続MVP&ホームラン王を期待しているが二刀流復活がいつになるのかファンとしては気になるところ。さてニューヨーク・ヤンキースは今期から“魚雷バット(トルピード)”を導入し開幕3試合で15本のホームランが出たことで話題に…
奥高尾の登山道脇で咲き始めた「アケボノスミレ(曙菫)」。スミレ科スミレ属の多年草で北海道~九州の太平洋岸寄りの内陸に分布している。花期は4月下旬でヒナスミレやナガバノスミレサイシンなどが終わってから咲き始める。葉は花期にはほとんど展開してい…
スイカズラ科スイカズラ属の「ヒョウタンボク(瓢箪木)」。北海道~本州、四国に分布する落葉低木で4~5月にスイカズラに良く似た花を咲かせる。花はスイカズラと同じように咲き初めは白く次第に黄色く変化するので「キンギンボク(金銀木)」の別名がある…
宮嶽谷戸の水田脇に生えている「タガラシ(田辛子)」。キンポウゲ科キンポウゲ属の越年草~二年草で4~5月に直径0.8~1センチの黄色い花を咲かせる。個体差もあるが同属のキツネノボタンの花よりもやや小振りになる。またキツネノボタンの果実が球形になる…
奥高尾“もみじ台”の登山道脇に咲いている「ワカシュウスミレ(若衆菫)」。スミレ科スミレ属の多年草で基本種のスミレは側弁の基部に毛があるが本種は無毛であり“若衆”の名がある。ワカシュウスミレの葉はスミレと同じように葉柄に翼が確認できる。写真の個…
高尾山“1号路”で見られる「シロバナフデリンドウ(白花筆竜胆)」。リンドウ科リンドウ属の越年草で草丈は4~5センチ。フデリンドウの基本種は薄紫色だが本種の花冠は白くなる。以前、当地の由木城跡付近の林縁で本種を見たことがあったが、その後はそこでは…
浅川大橋付近の河川敷に繁茂している「オオカワヂシャ(大川萵苣)」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の越年草~多年草でヨーロッパ~アジア原産。河川や湖沼の岸辺に生育し草丈は50~80センチで4~9月に直径5ミリほどの淡紫色の花を多数咲か…
奥高尾“もみじ台”の登山道脇に生育している「ナガバノアケボノスミレ(長葉曙菫)」。スミレ科スミレ属の多年草でナガバノスミレサイシンとアケボノスミレの自然交雑種。花はナガバノスミレサイシンが終わる頃に咲き始めアケボノスミレが咲く頃には花は終わ…
小山内裏公園“内裏池”付近に生えている「ヤマコウバシ(山香ばし)」。クスノキ科クロモジ属の落葉低木で雌雄異株。中国原産で日本には雄株は存在しておらず雌株だけで結実する。写真は雌花で中心にひとつの雌蕊があり周りの6個の仮雄蕊は退化しており葯は無…
小仏川沿いの特別養護老人ホームの入口に聳えている「カゴノキ(鹿子の木)」。クスノキ科ハマビワ属の常緑高木で関東地方以西の暖地の常緑樹林に生育している。樹皮が剥がれてまだら模様になる様子を鹿の子に見立てて名付けられている。雌雄異株で8~9月に…
ヒノキ科ヒノキ属の「ヒノキ(檜)」。福島県以南の山地に分布している常緑高木で雌雄同株。4月頃、枝先に雌雄の花を咲かせる。スギと同様にヒノキも花粉症の元凶でスギ花粉の飛散が終わる頃にヒノキ花粉が飛び始める。写真は雌花で直径4~5ミリ。 樹木の葉…
ヒノキ科ヒノキ属の「サワラ(椹)」。東北地方~九州の山地に分布する常緑高木で日本固有種。雌雄異花で4月に枝先に雌花と雄花を咲かせる。写真は雌花で直径3~4ミリ。ヒノキよりも少し小さい。材はヒノキよりも柔らかく建築構造材には向かないが曲げ物、風…
ラン科ヨウラクラン属の「ヨウラクラン(瓔珞蘭)」。常緑性の多年草で樹木の幹に着生している。葉の1片は長さ7~8ミリで全体の長さは1.5センチほど。5~6月に花序を伸ばし直径2~3ミリの盛世界最小クラスの花を咲かせる。この日は生存確認に来たがしっかり…
上柚木公園を走っていると前方に植物観察会らしき15名ほどの団体がサクラの樹の下で何やら説明を聞いている。そのまま通り過ぎようと思ったがその輪の中心にいたのは当地の植物専門家のK氏で、この日は上柚木地区の植物を観察する会とのことだった。その時に…
バラ科ザイフリボク属の「ザイフリボク(采振木)」。東北地方~九州の分布する落葉小高木で4~5月に枝先に白い花を密生させる。花は直径3~4センチで花弁は5枚ありこの様子を武将が振る采配に見立てている。別名は「シデザクラ(四手桜)」でしめ縄に付ける…
堀之内沖ノ谷戸公園の草地で咲き始めた「クチナシグサ(梔子草)」。ハマウツボ科(←ゴマノハグサ科)クチナシグサ属の越年草でイネ科植物から栄養を取る半寄生植物。花期は4~5月で直径7~8ミリの白い小さな花を咲かせる。花後にクチナシに似た果実を稔らせ…
キンポウゲ科シロカネソウ属の「トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)」。関東地方に多く分布する二年草で西日本にも分布している。春に直径7〜8ミリの淡黄色の花を咲かせるが晴れていないと開いてくれない。花弁のように見えるものは萼片で花弁はその内側の黄色…
アブラナ科ワサビ属の「ワサビ(山葵)」。山地の渓谷や渓流など絶えず綺麗な水が流れているような場所に自生する多年草で日本原産。学名は“Eutrema japonicum” で日本に因んでいる。3~5月に根茎から地上茎を伸ばし上部の葉腋に直径5~7ミリの白い十字花を…
松木日向緑地の林縁で満開になった「カスミザクラ(霞桜)」。バラ科サクラ属の落葉高木で北海道~九州に分布している。遠くからの様子が“霞”のように見えることが名前の由来。花期は遅く当地ではソメイヨシノが散ってから咲き始める。花色は淡く満開になっ…